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抗うつ剤の副作用:ろれつ
うつ病の治療に使用される抗うつ剤の中には、ろれつが回らなくなるという副作用がでるケースもあります。
舌がマヒしたような感覚や、しびれたような状態でうまく話せない、というような状態です。
口が勝手にもぐもくしているとか、口が重くなるという表現をする人もいます。
精神科で使用する薬剤(抗不安薬など)には、脳に機能させるものが多く、さまざまな副作用もあり、「ろれつが回らない」というのもその一つです。
具体的に「ろれつが回らなくなる」とは以下のような症状です。
- 「口唇部の不随意運動」口や唇周辺の、自らの意思では無い動きで、勝手にピクピクしたり、もぐもぐしているイメージ
- 「筋弛緩作用」 筋肉が緩んでしまったような、締まりのないイメージ、しびれて麻痺している感覚、動かしにくい状態、よだれ等
状態が悪化すると、発語に問題が出てうまく話せなくなったり、本人の医師ではなく舌を出し左右に動かしたりする「ジスキネジア(大脳基底核の障害で生ずる不随意運動の総称)」と呼ばれる副作用です。
精神科分野では、よく知られている副作用で、何年も長期的に服用した後で出現することもあります。
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抗うつ剤では、三環系抗うつ剤やSSRIタイプの一部薬剤などで、舌のマヒ感、言語障害、しびれ等の副作用が生じることが、まれにあります。
ベンゾジアゼピン系抗不安薬でも、ろれつが回らなくなる副作用もありますので、うつ病の治療に組み合わせて使用しているケースもあるかもしれません。
筋弛緩作用による作用で、眠気やふらつきが主な症状ですが、高齢者の場合は動かしにくい、ろれつが回らないという状態になって出現することもあります。
パーキンソン病のような症状の副作用(全身の震えや不随意運動、激しい吐き気、呼吸困難)という場合もあります。
うつ病治療薬の副作用だけでなく、うつ病の症状として「ろれつが回らない」という症状が出現する場合もあります。
特に緊張してしまったときに多いので、日常的に会話が多くない人や、人前で話ことに慣れていないような人が、うつ病の症状と合わさって余計に強いプレッシャーとなり、ストレス過多になり発生すると言われています。
うまく話そうという気持ちが先に立って、噛んでしまったり、更に焦ってしまうとカーッと顔が赤くなったり、余計に恥ずかしくなってアワアワしたりすると、健康な状態でもスムーズにしゃべれなくなるものです。
うつ病の状態では、さほどコミュニケーションを頻繁にとる機会も少ないかもしれませんし、他人とのおしゃべりにも不慣れだったりするでしょうから、余計に焦るし、不安にもなり、緊張して仕方ないでしょう。
うつ病の調子が悪いときは、口が重いだけでなく、ろれつに問題が出るようなことも多々あります。
抗うつ剤の副作用の場合でも、緊張すると余計に悪化しやすいのもありますので、とにかく落ち着いて、ゆっくりと話すようにするのをおすすめします。
慌てて口を開くのではなく、ちょっと深呼吸して、一呼吸つくのも良いでしょう。
うつ病が回復すれば、薬も減らせますし、ろれつも戻るので、心配し過ぎないことも大切です。
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