うつ病 診断

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うつ病の診断は、専門医の診断によるところが大きいです。

 

精神病の判断は非常に微妙な部分があり、正常範囲なのか、病的なレベルなのかは、判断の難しい側面も多々あります。

 

他の病気のように血液検査で明確な数値がでるという病気ではありませんし、若干の脳内の分泌物質の過不足傾向などは指摘されていますが、明確な原因が確定していない状態では、診断自体が微妙とも言えるでしょう。

 

うつ病の診断は、指針となる診断基準をベースに行われています。

 

 

診断基準では、うつ病にみられる症状を記述した診断項目を多数あげて、それらに当てはまる項目がいくつあるかによって、判断されるようになっています。

 

最近では、問診やこれらの診断基準とともに。脳内物質の分泌などの検査を併せて、総合的な診断がなされることが望ましいとされています。

 

専門医は、詳細な問診からうつの状態を把握して、診断基準に照らしながら、病的な状態であるかどうかを評価していくものです。

 

うつ病の中には、身体症状が前面に現れていて、精神症状があまり目立たず隠れているような場合(仮面うつ状態)もあります。

 

身体的な不調ばかりに気をとられ、アチコチの科を受診して検査を繰り返しても何の問題も見つからず、本人はこんなに辛いのに原因不明とされ、余計に精神を蝕む結果になったりもします。

 

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精神疾患は微妙な部分がかなり大きく、「正常範囲」と「抑うつ傾向あり」が明確に線引きできるわけではありません。

 

いきなり状態が悪化してしまうわけでもありませんし、少しずつ行ったり来たりを繰り返しているケースも多々あります。

 

このような非常に微妙な「正常範囲」と「抑うつ傾向あり」の間の領域、狭間のデリケートな状態を「境界領域」と言ったりします。

 

 

「軽症うつ病チェック」とか「うつ病セルフチェックシート」などと称されて、たくさんのチェックツールが氾濫しています。

 

何点以上は「抑うつ傾向なし」　何点?何点は「境界領域」　何点以上は「抑うつ傾向あり」　という具合に、区別されています。

 

ただ、これらの自己診断チェックは、あくまで自分で現状を把握するための簡易チックであり、医師の診断ではありません。

 

いい方向へも、悪い方向へも、自分の思い込みベクトルが働く可能性もありますし、全否定はしませんがあくまでザックリしたものです。

 

微妙レベルの「境界領域」とされた場合は、「あなたは正常とうつ症の境界領域(ボーターライン上)にいる可能性がある」ということです。

 

自己判断で勝手に何かするのではなく、無理せず早めに専門医を受診するためのツールだと認識してください。

 

「境界領域」「境界例」という言葉には、境界性人格障害とのことを指していたこともあります。

 

神経症と精神病、とくに統合失調症との境界領域のことを指していましたが、最近では「うつ病」をはじめとした気分障害（感情障害）との境界を指すことが増えているようです。

 

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